前回のレポートでもふれましたが、ペットフードには法的な安全基準がありません。家畜(牛・豚・ニワトリ等)の食餌に対しては、飼料安全法という法律によって安全基準が満たされていますが、ペットの食餌に関しては、そのような法的安全基準といったものは一切ありません。 そのため長期保存や嗜好性を重視し食にとって一番大事な安全面が二の次になって、人間の食料の基準をはるかに上回る合成添加物が使用されることもあります。
 ココでは現在の原材料表示の実体等を踏まえた上でペットフード表示の抜け道などについてふれていきます。

参考までに・・・
ペットフード製品の内容基準、その効果、効能に関する規制団体として
ペットフード工業会(国内27社のメーカーにより組織)
商品の表示や公正な競争規約について
ペットフード公正取引協議会(国内35社のメーカーより組織)
があり、それら業界団体が消費者保護の立場から自主的に規約を設けています。

●フードの中身 〜え?ホントにこんなものが!〜

 多くのペットフードメーカーはアメリカ飼料検査官協会、通称AAFCOの基準をパスするように製品を製造しております。しかしながら、AAFCOによる材料名の定義のリストを見ると Meat By-Produsts , Poultry By-Products , Poultry By-Product Mealが気になるところです。これらは訳すとミート副産物、家禽肉副産物、家禽肉副産物粉といい、その内容は肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、胃腸(含有物は除く)、精製していない頭、足、内臓となっております。
 内臓などは人でも食べるからいいか。なんて思っている人いませんか。食肉用とて飼育されている家畜には太らせるために薬物などを摂取させるそうです。そしてそのように摂取された化学食品は動物の体内、主に内臓に残留すると指摘されています。人用にと殺された家畜の相当部分が人の食肉用としては使用できないそうです。それらをペットフードにまわすことにより原材料費を抑えることが出来ます。 時々、”何でこんなにフードが安いんだろう”と思ったことありませんか。こういったことがカラクリとしてあるのです。(一言付け加えると、常識からいって安すぎるフードに関しては避けるべきです。だからといって高価なフードがすべていいものかというとそれも疑問に残ります。)
 私たちの周りでも、やれ有機栽培だ、やれ合成保存料無添加などといったうたい文句の食品も相当数に増えてきていますよね。ペットは自分でフードを選べません。私たちが自分達の体を気遣うがごとくペットの食するものに対しても気を使う必要が出てきています。

●世の中添加物だらけ?

ここ数年ペットの社会でも医療の発達によって高齢化が進んでいます。しかしながら、ガン・関節炎・免疫不全・アレルギー他に脱毛や失明、各種疾病などは爆発的に増えてきています。原因はペットフード、特にその中に含まれる保存料に代表される添加物だといわれています。
 栄養素の中の脂肪は特に劣化(酸化)しやすく、劣化すると栄養価が損なわれ、犬の嗜好性も減少します。最悪、食すると体に害を及ぼします。ドッグフードのほとんどには高レベルの脂肪と脂溶性成分(ビタミンA、ビタミンEを含む)が含まれているため、品質、栄養価および嗜好性を維持するには酸化を防ぐことが重要になってきます。そこで登場するのが、エトキシキンに代表される保存料です。
 保存料には人工のものと天然のものがあります。ペットフード業界で一般的に使用されている5つの保存料を簡単な比較リストにしてみました。

天然(自然保存料) 人工(合成保存料)
代表的な保存料名 トコフェノール
(ビタミンE)
アスコルビン酸
(ビタミンC)
エトキシキン
BHT
BHA
保存の程度 弱い 強い
コスト 高い 低い
安全性 高い 低い

アメリカでは、現在ドッグフードには150ppmまでのエトキシキンが認可されていますが、1997年にFDA獣医医療センターはこの製造業者とペットフード産業に対して最大含有量を75ppmまで減らすように要求する通達を出しました。
 その背景として、エトキシキン含有の食餌を与えられた犬に発生した健康問題に関する報告がFDAに寄せられたということです。

缶詰製品は基本的に気密性が高いですが、ドライフードはそうはいきません。最近になって保存料が低く抑えれるようにパッケージを工夫(真空パック4重構造窒素充填するなど)するメーカーも出てきました。 現在出回っているフードの大半は原産国が外国です。(保存料は必要不可欠!)この保存料は付き合い方によっては私たちの味方にも敵にもなる存在です。 メーカーのポリシー(メーカーが謳っているものではなく、様々な情報を元に自ら分析したもの)をしっかり把握し、さらにフード販売店などの選択にも注意を払うべきです。ちなみに、自然保存のフードを与えるのであれば製造日より4〜6ヶ月以内には使い切るようにしましょう。

Part.2では表示の例を挙げてマジックの核心に迫っていきます。

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