ペットフードのパッケージには、※ペットフード公正取引協議会により、使用目的による分類表示が義務づけられています。(ペットフードの製造・販売に関する法規制はないが、こういった業界団体が消費者の立場から自主的に規約などを作り管理している。)ペットに与えるペットフードを選ぶ場合、 この分類表示がきちんとされているかどうかは、安全な製品であるかどうか判断する一つの目安となります。また、そのほかにもさまざまな情報が表示されています。
ペットフードを購入する際にはパッケージに書かれている情報を参考にしたペットフード選びに心掛けましょう。

※現在、この団体には35のメーカーが会員になっています。

●ペットフードのラベル表示分析

1.総合栄養食
 1日の主要な食事として与えることを目的としたもので、総合栄養食とし
 て該当する成長段階が併記されています。「一般食」や「間食」と書かれ
 たものは補食であり、主食となるものではありません。

2.原材料
 多いものから順に記載し、その合計が80%以上にならなければいけま
 せん。単品で10%以上含まれていれば必ず記載します。詳細な記載を
 するか否かはメーカー側の判断に委ねられているため、成分表示を簡潔
 にする事もあります。

3.保証分析値
 カロリーがある栄養成分として蛋白質、脂肪が記載されていますが、多く
 の場合炭水化物は記載されていません。そのほかミネラルや繊維が記
 載されており、添加物は記載されていません。

4.賞味期間
 おいしく食べられる期間です。ただし、開封すれば品質は急速に劣化し
 ますので、早めに使い切るようにしましょう。

5.原産国
 そのペットフードを最終的に作った国です。

●AAFCOの表示規定

米国でも、原材料などのラベル表記に関してある一定のきまりがあります。(現在私たちのまわりには、米国原産のペットフードは大変多いのでココでは米国を取り上げます。)その中でもAAFCOによるラベルの規定はかなり細かいです。
 AAFCOの表記のあるフードには以下の表示規定が適用されています。


1.製品名
95%ルール 犬用ラム(表記名が1つの場合)
加工に必要な水分を除いて、名前で使われている原材料(ラム)が全体の95%以上を示す場合にこのような表記が出来る。水分を含めても、全体の75%以上なければだめ。
犬用ラム&ライス(表記が2つの場合)
加工に必要な水分を除いて、名前で使われている原材料(ラムとライス)を合わせたものが全体の95%以上を示す場合にこのような表記が出来る。先に表記されている原料名のほうが重量的に多くなければだめ。水分を含めても、全体の75%以上なければだめ。

ディナールール
(25%ルール)
犬用ラムディナー(表記名が1つの場合)
加工に必要な水分を除いて、名前で使われている原材料(ラム)が全体の25%以上95%未満を示す場合にこのような表記が出来る。
犬用ラム&ライスディナー(表記名が2つの場合)
加工に必要な水分を除いて、名前で使われている原材料(ラムとライス)を合わせたものが全体の25%以上95%未満を示す場合にこのような表記が出来る。先に表記されている原料名のほうが重量的に多くなければだめ。さらに、各原材料はそれぞれ最低3%なくてはだめ。
WITHルール
(3%ルール)
犬用ラム チーズ入り
主原料ではないが、その加工品を特徴付ける材料を使う場合。加工品のメインの名前には含められない。最低でもその特別な原材料は3%入っていなければだめ。
Flavorルール 犬用フード チキンフレーバー
犬用フード ビーフ入り(ビーフは最低3%あればOK)というのと犬用ビーフディナー(ビーフは最低25%入っている)などの違いを明確にするため、考えられているルール。%の指定はなし。フレーバーという言葉が材料名であるチキンと同じ色、大きさなどで表記されてなくてはだめ。)
※ディナーのほかに”エントリーナゲットフォーミュプラッターアントレー
 なども使われます。


2.総量について
 缶詰やドライフードの大きさには基準がないため、メーカーによって大きさ
 がばらばらなので、総量の表示が義務付けられている。 米国では単
 位としてパウンドやオンスが使われているが、kgやg表示も併記すること
 になっている。

3.製造元または販売元の名前と住所について
 製品の品質・安全に関して責任者である製造元や販売元の名前と住
 所の表記も義務
付けられている。 製品についての疑問や、品質に満
 足できない場合などの問い合わせ先がここです。

4.原材料名の表示
 原材料名は、全体に対する重量の重いものから順番に、並べられて
 います。 特に缶フードの場合、水分が多いので、加工用の水が原材料
 リストの上のほうに表記されているのが普通。 また、原材料名はAAFC
 Oで定められている定義によって、慣用名で書かれています。

5.保証分析値
 最低、粗たんぱく質(最小%)・粗脂肪(最小%)・ 粗繊維質(最大%)・
 水分(最大%)の表記が必要。 その他の栄養成分も記載してかまいま
 せんが必須ではありません。

6.栄養基準を満たしているかどうかの表記
 AAFCOが定めた栄養基準を満たしている場合に総合栄養食としてラベ
 ル表記できる。総合栄養食というのは、ペットがそのフードと水だけで健
 康を維持するのに十分な栄養を摂ることができるもののことです。その
 他、そのペットフードがどの生活段階(幼犬、成犬など)のペットを対象と
 しているのも表示してあります。

7.餌の与え方
 ここに書かれているのは、平均的なものであり、絶対に守らなければい
 けないというものではありません。

8.カロリー値
 カロリー値の表示は義務付けられてはいませんが、表示をする場合は、
 kcal/kgの単位を使うように定められています。


●表示ラベルのチェックポイント

上記の内容をしっかり把握したうえで4つのポイントをおさえておきましょう。

1.ペットフードの購入の時に特に気になるのは原材料ですね。原材料の分
 析の仕方については第2回レポートの”原材料表示のマジック”を御覧下
 さい。原材料表記のルールにより、多く入っている順に表記されているの
 で上位5つの原材料に関しては必ずチェックしましょう。 上位に表記
 されている原料がベースになっているので、そのフードの特性がわか
 ります。

2.保証分析値については缶フードとドライフードでは、水分含有量が違うた
 め、数値的には缶フードのもののほうが、ずっと小さくなってしまいます。
 異なるメーカーの栄養成分比較は、乾燥重量での値で比較しなけれ
 ば意味がない
といわれています。 また、ここで示す数値はフード中の
 最低量を示すだけであって、その最低量をどれほど上回っているかを示
 すわけではないことも把握しておきましょう。つまり、タンパク質や脂肪を
 制限しなければならないような厳しい食事療法が必要な犬には特に注意
 を払いましょう。この数値はあくまで目安とすること。

3.餌の与え方については同じ犬種であっても個体差があります。の体重
 の変化などに充分注意し、必要に応じて調節するのがベストでしょう。

4.特別な場合を除いて”総合栄養食”と表記されているものを選びましょ
 う。”AAFCOの栄養標準を満たしている”、”AAFCOの給餌試験合格
 などの表記のあるものを選ぶのも1つの手ではないでしょうか。

※「ダイエット食」「自然食」などには明確な基準はありません。仮に、これ
 らのフードに効用・効能があっても薬品ではないので表記する事は出
 来ないのです。

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